【楽器経験者の本音】Sunoで歌詞から作曲する使い方|音楽未経験でもオリジナル音源が作れるコツ

AI活用

こんにちは、Sh33p(シープ)です。

僕のブログでは「Python×AIでクリエイティブ制作」をテーマに発信していて、ゲーム制作もその延長でよく触れています。

そしてそのゲーム制作で地味に困るのが「音」です。

SE(効果音)やBGM(背景音楽)があるだけで、一気に作品っぽくなりますが、凝れば凝るほど「他と被らないオリジナル音源」が欲しくなるんですよね。

YouTube動画や配信も同じで、フリー素材だと「どこかで聞いた感」が出やすいです。
とはいえ、楽器もDTM(デスクトップミュージック)も、ましてや作曲もできないという方は多いと思います。

そこで今回は歌詞(+雰囲気の指示)をSunoに投げたら、AIが曲にしてくれたという興味本位の実験に近い内容ですが、まとめてみました。

今回使ったのはSunoというAI音楽生成ツールで、楽器もDTMも機材も不要で未経験でも始められます。

Sunoのいいところは、楽器が弾けなくても、DTMの知識がゼロでも、歌詞さえあれば曲が作れるところ。

実際のところ、Sunoは音楽未経験でも「曲として聴ける形」まではちゃんと作ることができる。

けど、「やっぱAIだな」って音楽をやっていた身からすると感じる部分もあります。
僕自身はDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション、要するにパソコンで曲を作る時のソフト)で仮歌(自作デモ)を入れて作ったので、その分“自分の意図との差異”に気づきやすかったのも大きかったです。

ただこの差異に気づけるのは作曲経験がある人であったり、音楽理論が分かる人、もしくは音楽を勉強している人に限られるかもしれません。
場合によってはその差異に気づける人は、音楽の才能があります。
是非この機会に作曲の世界に飛び込んでほしいものです。

それはさておき、フリー素材と被らない“それっぽいオリジナル音源”を短時間で作れるというのはめちゃくちゃ使える内容であり、用途を割り切れば十分実戦投入できます。

特に今はやりのYoutubeショートであったり、Tiktokであったり、そう言ったものでも使用ができるのが大きなメリットです。

この記事でわかること

  • Sunoで「歌詞→曲」を作る全体手順
  • プロンプト(雰囲気指示)の書き方のコツ
  • 無料プランの制限と、使う前に知っておく注意点

音楽未経験向けのコピペだけで完結するSunoの使い方

やることはシンプルで、基本はこの3つだけです。

  1. Sunoを開いてアドバンスドを開く(見つからなければ「歌詞を入れられる方」を選べばOK)
  2. Style(雰囲気) に英語でジャンル感を書く
  3. Lyrics(歌詞) に歌詞を貼って、最後に[End]を入れてワンコーラスで止める

まずは順を追って説明していきたいと思います。

Sunoを開いてアドバンスドから作曲を始める

実際のSunoのアドバンスドの画面のスクリーンショット

Sunoを開くとこのようにシンプルモードとアドバンスモードが選択できます。
僕の場合は開いた時点からアドバンスモードになっていましたが、もし表示されていなければアドバンスドモードを選択すると歌詞やプロンプトを入力するスタイル、その他の細かい設定を触ることができます。

とりあえず触って試してみたいという方に向けて簡単なテンプレートを用意してみました。

コピペ用テンプレ(未経験者向け・まずはこれでOK)

Styleの一例

Lo-Fi系
作業用・勉強用として最近よく聞かれているLo-Fi系のテンプレート。

slap house, deep house, edm, warm pulsing bass, crisp four-on-the-floor beat, modern electronic production, dark cool vibe, 126 bpm

instrumentalは歌詞を入れない楽曲につけるタグです。
もしご自身で歌詞を書ける場合はこのタグを削除して使用してください。
実際にこのプロンプトで作成した一例です。

4つ打ちJ-pop系
最近よく流行っている4つ打ち系のJ-pop風のテンプレート。

j-pop, electro-pop, bright synthesizer, playful chiptune sounds, upbeat four-on-the-floor beat, cheerful female vocal, fast tempo

歌詞の入力をしていないのでインストですが、プロンプト自体はFemale vocal(女性ボーカル)というタグを入れているので、任意で歌詞を入れると女性ボーカルで歌ってくれます。

Lyrics(歌詞)

[Intro]

[Verse]
(ここに歌詞)

[Chorus]
(ここにサビ歌詞)

[End]

未経験者がつまずきやすいポイント

  • アドバンスドモードが見つからない:極力最新の状態で紹介していますが、UIが変わることがあります。迷ったときはトップページから作成に飛んでみてください。
  • 英語が書けない:そんなときのためのAIです。
    ClaudeかChatGPTが個人的にはニュアンスを掴みやすいタグを出してくれる気がします。
    まあでもとりあえず曲のジャンルと雰囲気が伝わる単語を並べるだけでも十分動きます。
  • BPMやキーが分からない:分からなければ省略しても問題ないです。Sunoが勝手に設定してくれます。(テンポ感は「upbeat」「slow」みたいな単語でも寄せられます)。
  • いきなり完璧を狙って沼る:最初から完璧を狙うと少しの違いでも納得ができなくなってしまいます。
    まずは3〜5回生成して「方向性が近い1本」を見つけたら単語を少しずつ増やしたり減らしたりを繰り返して直すと狙ったものが作りやすいです。

目次

そもそもSunoって何?

さて、ここからは1からSunoを知りたい人向けに書いてみます。
まずそもそもSunoとは、テキストのプロンプトをもとにAIが音楽を生成してくれるツールです。

例えば「こんな雰囲気の曲を作って」と指示を出すと、ボーカル付きの楽曲を数分で生成してくれます。

無料プランでは1日50クレジットが付与され、1曲あたり5クレジットほどを消費するので、1日最大10曲まで生成できます。

ただし無料プランで生成した音源は個人・非商用利用のみに限られるのでそこは注意が必要です。
なので、収益化を目的とする場合は有料プランが必要になります。(2026年7月時点)


実際にやってみた|仮歌+歌詞をSunoに読み込ませる使い方

今回僕がやったのは、こういう流れです。

  1. 自分で歌詞を書く(今回はClaudeに書いてもらう)
  2. 仮歌(今回はワンコーラスの仮オケを自作しました)を用意する
  3. Sunoのアドバンスドモードでプロンプトと歌詞を入力する
  4. 生成された音源を確認する

今回は元々実験的な要素も強く、オケを作ってSunoに食わせたらどうなるんだろう?という要素が強かったのでワンコーラスオケを作成して、それを読み込ませて作成しました。

具体的なイメージや、雰囲気などがもしある場合はベースとなる仮歌がなくとも鼻歌でも大丈夫のようです。


実際に使ったプロンプトと歌詞を公開します

実際にSunoに読み込ませたプロンプト

スタイル欄(英語)

J-Rock, anime opening style, 135 BPM, E Major,
open chord voicings with ringing overtones,
moving bass line under sustained chords,
clean arpeggios in verses,
driving bass eighth notes, snare on 2 and 4,
energetic clear female vocals, polished production

ここでの最低限のポイントは英語で書くことBPMとキー(可能なら)を明記することです。

日本語でも生成はできますが、英語の方がSunoの精度が上がりますし、何より正確に伝わります。

しかし、このプロンプトの時点でハードルが高いと思いますよね?
そんな時に使うのは、ChatGPTやClaudeなどの精度の高いAIに希望のジャンルや雰囲気を伝えるとプロンプトの出力をしてくれます。

(タップで開く)プロンプトを日本語でざっくり解説

今回のプロンプトを大まかに翻訳すると、

J-Rock, アニメOPのようなアップテンポ, 135 BPM, E Major,
オープンコードのような開放弦を含めたサウンド,
ルート音の中で動くベースライン,
クリーンサウンドのアルペジオサウンド,
疾走感のある8ビートのベース, 2拍、4拍目にスネア,
エネルギッシュではきはきとした女性ボーカル, 洗練されたプロダクション

正直洗練されたプロダクションはちょっと意味はわかりませんが、要約するとこんな感じになってます。
polished production(洗練されたプロダクション)のようなタグは画像生成や音楽生成ではよく使われるタグになので、覚えていて損はないと思います。

🐑 用語ミニ解説(未経験向け)
BPM:テンポ(数字が大きいほど速い)
キー:曲の“高さ”の基準(分からなければ省略してOK)
アルペジオ:和音をジャラーンじゃなく、1音ずつ鳴らす感じ

今回は僕自身が仮歌を作っており、その時のギターでの演奏がオープンコードでの作成だったため”open chord voicings with ringing overtones”という指示を入れています。
BPMとキーについても仮歌をベースにしているので入力していますが、正直なくても大丈夫です。


歌詞欄(日本語OK)

[Intro]
[overdriven electric guitar riff, driving rock drums, bass enters]

[Verse 1]
[clean electric guitar arpeggios, steady bass and drums]
朝焼けに滲んでく まだ眠い街の隅
誰もいない時間に 僕だけが立っている
凛とした空気だけが 肺の奥を満たして
幻想はまだ遠く 置き去りにしたままで

[Pre-Chorus]
[building intensity, bass rises]
始まりはいつも 扉の向こう側で
遠くの音が 響いてきている

[Chorus]
[full band energy, distorted power chords]
始まってしまう前に 時よ止まってくれ
走り出す合図さえ 居場所を失くしてく
朝焼けが僕を置いていくようで
ただここに立ち止まっていた
(Oh-oh)

[Outro]
[guitar solo, high-energy drumming]
[final cymbal crash]
[End]

今回の歌詞とプロンプトはClaudeに「こういう雰囲気で」とざっくり伝えて作ってもらいました。
細部まで指定していないのに形になったので、最初はこのくらいラフに始めるのが楽です。

さて、歌詞欄では[セクション名]というタグで曲の構造を指示できます。[Intro][Chorus]などを使うことで、Sunoが曲の構成を正しく認識してくれます。

末尾に[End]を入れることで、フルコーラス生成を防いでワンコーラスで止めることができます。

(タップで開く)タグ一覧(Intro/Verse/Chorusなど)
タグ
[Intro]イントロ
[overdriven electric guitar riff, driving rock drums, bass enters]楽曲の雰囲気
オーバードライブのエレキギター、ロック系のドラム
[Verse 1]1番(Aメロスタートを表している)
[clean electric guitar arpeggios, steady bass and drums]楽曲の雰囲気
クリーンサウンドのエレキギター、ベースとドラムは一定のリズム
[Pre-Chorus]Verse1(Aメロ)からChorus(サビ)へ繋ぐという意味
Bメロとして扱うと邦楽としては成立しやすい
[building intensity, bass rises]盛り上がり、ベースを強調
サビ前に盛り上げる事を指示しています。
[Chorus]サビ
[full band energy, distorted power chords]バンド全体で盛り上がるサウンドを指示しています。
[Outro]アウトロ、曲の終わりへ向かっていく指示です。
[guitar solo, high-energy drumming]ギターソロ、盛り上がるドラム
[final cymbal crash]最後にドラムでシンバルクラッシュを叩くように指示
[End]終了

このように歌詞の部分にもプロンプトを組み込むことで作成ができます。


実際に生成された音源

Sunoで実際に生成した音源を何の編集もなしにそのままアップロードしています。
仮歌の雰囲気は残しつつ、ドラム・ベース・ギターが自動で生成されました。


Sunoを使う上での注意点

無料プランの制限

  • 1日50クレジット(約10曲分)
  • 商用利用不可(収益化目的のYouTubeやゲーム販売に使う場合は有料プランが必要)
  • Sunoが生成した音源の著作権はSunoに帰属(ただし自分で書いた歌詞の著作権は自分のもの)

音楽における著作権と言うのがなかなかめんどくさく、作曲と作詞それぞれに著作権というものが発生します。
今回Sunoで作成した楽曲については、形で言えば作詞作曲:Sh33p、編曲:Sunoと言う形になりますが、ライセンス的には作曲もSunoに帰属していると思われます。

この著作権と言うのは制作を行う上でかなり重要な部分なので必ず覚えておいてください。

生成のばらつきについて

これは画像生成AIでも言えることですが、同じプロンプトを入れても毎回同じ出力にはなりません。
なので気に入ったものが出るまで何度か生成してみることをおすすめします。
無料で行う場合は無料枠をうまく活用することでなんとかなります。

1から楽曲を作るとなると完成までに1か月以上の時間を要するので、それに比べるとかなり短期間につくれるので前向きに考えていくとモチベーションは下がらないです。

そして「AIっぽさ」が出やすいのはだいたい次のポイントになります。
これは音楽未経験でも知っておくと今後の制作に使える内容だと思います。

  • ドラムのノリ(雰囲気)やフィル(打数)が思ったのと違うことがある。
  • 歌の発音・歌い回しが不自然になることがある。
  • 展開が予定調和になりやすい、無難に楽曲がまとまる(悪く言えばよくある楽曲になる)

ただそれを逆手に取ると、BGM用途(動画・配信・ゲームの雰囲気作り)なら「それっぽい音源が作れる」という利点もあります。


ゲーム開発者・動画クリエイターへの活用アイデア

Sunoは音楽未経験の人でも使いやすいですが、特にこういう用途に向いています。

Youtubeクリエイター向け

  • チャンネルのオープニング・エンディング曲を自作できる
  • 動画のBGMを雰囲気に合わせて作れる
  • フリー素材と被らないオリジナル感が出せる

ゲーム開発者(Pythonなど)向け

  • Pygameなどで自作ゲームを作っている場合、BGMをSunoで生成して組み込める
  • 「タイトル画面用」「バトル用」「エンディング用」など、シーンごとに作り分けが可能
  • プロンプトのBPMやジャンルを変えるだけで雰囲気が一変するので、作業効率が高い。

配信者(Vtuberやその他配信プラットフォーム)向け

  • ループされることが前提のBGM
  • 自分の個性を出すBGMを作りたい方

などなど…様々な活用アイディアがあります。

実際にPygameでのBGM組み込み方法については、別記事でまとめる予定です。


他にも使える音楽AIツール

Suno以外にも、音楽AIツールはいくつかあります。目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。

ツール特徴無料プラン
Suno歌詞・ボーカル付きの楽曲生成が得意あり(1日10曲)
UdioSunoと同様の楽曲生成ツール。雰囲気が少し異なるあり
Stable AudioAdobeが提供。BGM・環境音の生成に強いあり(制限あり)
AIVAクラシック・映画音楽系のBGM生成に向いているあり

ゲームのBGMなどボーカル不要の場合は、Stable AudioやAIVAも選択肢に入ります。


まとめ:楽器が弾けなくても曲は作れる

AI作曲は未経験でもSunoがあれば今日から始められます。

  • 歌詞を書けばSunoが曲にしてくれる
  • BPMとキーを指定すれば、既存の音源と合わせやすい
  • セクションタグを使えば曲の構成もコントロールできる
  • 無料プランでも十分試せる(商用利用は有料プランが必要)

「オリジナル音源を作りたいけど、音楽の知識がない」という人にとって、Sunoはかなり現実的な選択肢だと思います。

なのでまずは無料プランで試してみてください。歌詞さえ書ければ、今日から曲が作れます。

それでは、また次の記事で!

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